べに山桜の旅

平成十八年やまつ辻田二十選べに山桜の旅十六
医師であり剣士である小豆島の太田欣之先生の八段昇段祈念手拭い。鬼手仏心は先生の大学時代の恩賜の説かれた「手術における医師の心得」

  【平成十八年ニ月】
 
【鬼手仏心】

一月二十九日より午前三時半起床、五時半より始まる大阪体育大学の日本一厳しい寒稽古に子供達と十五日間の挑戦中です。
 本日で子供達も私も無事十二日目終了、約一時間かけて道場にもどれば母親達があったかいみそ汁とにぎりめしを用意してくれており、ほっと一息ついて彼らは学校に向かいました。
 中二の娘たちも来年は受験。夢に挑戦中の小六の子供達との寒稽古はもう最後になるかもしれません。子供達と本気の剣道で青春をした証しに、彼らに絶対に伝えたいものがありました。
 大体大の寒稽古は元立ち(受け手・先生、先輩方が受け手になる)が「よし」と納得するまで延々と続く「行」です。うわべだけの剣の技量も見せかけの本気も十五日間の寒行にはまったく通用しません。
自分を捨てきり、身ぐるみはがされゼロになって元立ちを「よし」と納得させる「本気の精一ぱい」を作るだけ。延々と続く寒行の中で唯一通用するキーワードは「本気の精一ぱい」だけです。
「本気の精一ぱい」を引き出すために「あったかさ=仏心」は「厳しさ=鬼手」とかたちをかえます。
 最終日には日本一の大学生が、雄叫びをあげて涙をながし肩を抱き合う姿は感動的です。
 私は今年で10回目のこの寒業をおえると2/15より、精一ぱいの春の行脚に突入です。

--新もの--
平成一八年度産


◆四万十川糸すじ青のり
(寒採り極上品・平成18年2月10日入荷分)

◆ 鳴門糸わかめ
(平成18年2月20日入荷予定)
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